2008-01-01から1年間の記事一覧

亜細亜はどこへ「続く」か

「先の大戦において日本が主張した<大東亜共栄圏構想>は、当時の社会的正義感に基づく理想論であった」というノリの論説は(そういうところでは)よく聞かれるものである。 しかし、そこから、話を 「残念ながら、日本は戦争に敗れ、その理想の実現に挫折…

家族対抗貧乏自慢合戦

全然、家族に関係無いけど、いわゆるところの"格差"を我が身と他が身々との間に感じ"入った"という滑稽譚を一席。 今月、勤務地及び職務内容が変わった、が、それが変わるまでは、三鷹という西の方の土地に出勤しており、その、今や懐かしき三鷹駅、実は最近…

星に願いを

ほとぼりが冷める頃合いを見計らうように歌い始めたその瞬間に「口から耳毛がわさわさと生えてくる」呪いが、降りかかりますように。

「時間の流れは早い」という表現

宇野常寛『ゼロ年代の想像力』、第六回まで(SFマガジン2007.7月号〜12月号)読んだ。いやー、これは、面白い。 おもわず「はてな」を脱会したくなる面白さ。 「宇野常寛」という才能は、優れてジャーナリスティックだと思い、興奮して 「これは、宮武外骨や…

初恋三鷹

実は村下孝蔵は、放火、業の肯定を走る、君がいた と歌っていたのだ。「・・・と歌っていたのだよ」 「マジすか!?、マジすか!?」 これは、カバーするしかない、と思いました(「GOING UNDER GROUND」談)。 何で今さら『初恋』カバーかと思っていたが、そう…

もう桜がしかもフツーに咲いている

最近の漫想×41 「善良な市民」改め宇野常寛氏の『ゼロ年代の想像力』が気になり、掲載誌(早川書房「SFマガジン」)を図書館で借りて、第一回、二回分を読んだら、面白い! 「PLANET」も買ってみよう、と思った(川上未映子先生へのインタビューもあるようだし…

万歳三唱

ばんざーい、バンザイ、BANZAAAI、万歳中国共産党、バンザーイ 北京五輪、バンザーイ、天皇陛下、ばんざーい 自由民主党万歳ばんざいバンザーイ 自由バンザーイ 民(ミン)バンザーイ 主(シュ)バンザーイ ハンナラ党、バンザーイ、風船おじさんバ…

マンガを読みながら電車で帰還中に隣の空席に二人連れの老婦人が座る

夜寝ているうちに風邪に突入して、寒い、のどが渇く・・・ 朝、昼と眠り続けて、夜勤だったので、夕方起きてそのまま出勤(ちょっと熱があって、ふらふらして、気持ちがいい)。 風邪を引いたら花粉症の症状がおさまっていた・・・ というのが3月21日の夜勤でした…

最近、芥川賞を取った方が、あまりにも普通に美人だったのに驚き、驚きすぎて、むかし文学の話をしたことのあるおさむさんのことを思い出し、 「川上未映子ってどうですか?」 と三年ぶりぐらいでメールしてみたところ、嬉しいことに返信が帰ってきた。 そこ…

続・晩冬の眼球譚

(前回のあらすじ) 電車のなかで、眼鏡の片側だけレンズが無い事に気付き、ピンチ。 (前回のあらすじ、おわり) さて、そのピンチは、予備の眼鏡を持っていたので、それを装着し、事なきを得る。 ・・・しかし、と車中、私は考える。 「眼鏡の片方だけレンズ…

晩冬の眼球譚

朝、起きた、わけです。 夜、寝て、朝、起きる。何の不思議もない。 ところが、その日は、なにかこう、視界がおかしい。ボンヤリしている・・・ような気がする・・・ まあ、昨晩寝るのが遅かったですから、睡眠不足かとも思いながら ・・・眼鏡を外して、顔を洗って、…

俺は待ってるぜ 〜いしかわじゅん『漫画ノート』を読んで〜

テレビドラマ『薔薇のない花屋』は結局みていないが、番組で流れている(らしい)山下達郎『ずっと一緒さ』は、ラジオから録音したものを何度も聞いている。 歌の山場で繰り返される "ずっと" という言葉に、年輪、風雪、時間の重みというか、そういう「長い…

人生とは、など

人生とは、重き原因究明を背負いて、遠き再発防止を登るが如し。 -------------------------(タニオリ)------------------------- 無宗教という宗教があるなら、入信してみたい。 -------------------------(ヤマオリ)------------------------- ちょっ…

生涯一容疑者、おしりかじり虫

三浦容疑者をコロンボ刑事が取調べするコントを誰かやらないものか。もちろん、ロサンゼルス市警の取調室といえば、引き出しのついた事務机が一つ置いてあるだけであるに違いない。× × × × × × × × × × × × × × × × お尻かじり虫の ♪おしりかじりむし〜 のと…

「鉄板ネタ」ではなくて「薄氷ネタ」という言い回しを思いついたのは

ふと、気がつくと、鉄板という言葉は、「鉄の板」としてだけではなく、「絶対に大丈夫な」というような意味でも使われるようになっているのであった。 いわく「鉄板のネタ」(=絶対に相手を笑わせることが出来る、確実に面白い、話題)。 「日本語俗語辞書…

例の「薔薇のない花屋」をもじる企画、百個、もじり終えましたので、ホームページ「文化時評?」に掲載いたします。ついでに、表紙(トップページ)の体裁も変えました。あと、表紙の絵と表紙の言葉も更新しました。 「薔薇のない花屋」をもじる⇒http://www.…

やくみつるに関する思い出

たまたま、思い出すこともあるが、特に意識せずにすぐ忘却の淵に沈んでいく・・・のだが、また、思い出すこともある・・・という記憶の断片のうち、今、浮かんだものを、せっかくだから以下に書いておく。 やくみつるが、昔、(1980〜90年代?)アダルトビデオ紹介…

薔薇のない花屋

「薔薇のない花屋」というテレビドラマをやっている。どこかで。 いまのところ、この番組を観るつもりはない。 ただ、「薔薇のない花屋」という言葉が、私のどこかの琴線に触れている。この言葉には、何か、サムシングを感じる・・・ そこで考えたのが 「薔薇の…

ふたつのダブルミーニング

そういえば現代の偉人トモフスキー氏が所属していたバンド「カステラ」の曲目に「頭の輪あるいいヤツ」という作品(作詞・長谷川裕)があって、 ♪〜 あたまーのわあーるイイヤツが 政治のうたばかり うたってる〜 というふうにたしか歌っていたよなあ、と本…

雪の日にお坊さんが

「こないだの雪の日にお坊さんが池に落ちて」 「あら」 「死んでしまった、というニュースを聞きました」 「気の毒に」 「どこまで地面でどこまで池か、雪でわからなくなっちゃった」 「お坊さんが死んじゃったらどうするのかね」 「どうするって?」 「お葬…

「似ている」という発見、など

私の「似ている」という発見、特に顔に関するそれは、人々の共感をまったく得られナイことが多い。 一例をあげれば 「広末涼子と蛭子能収の顔は似ている」 この真理を発見した時も、興奮に鼻の穴をふくらませ、周囲の人々をつかまえ同意を求めたが、残念なこ…

福満しげゆき『生活』について補足

福満しげゆき作品『生活』について、前回記事で描き忘れた事をいくつか。●おなじみの「作者キャラ」がフィクション濃度の濃い(つまりエッセイとか自伝的ではない)世界で、まるで持ち芸を披露するかのように大活躍、というものが他にも無かったか、と脳内検…

福満しげゆき『生活』の迫力 福満しげゆきマンガの魅力

まいった。まいりました。生活1作者: 福満しげゆき出版社/メーカー: 青林工藝舎発売日: 2008/01/15メディア: コミック購入: 10人 クリック: 592回この商品を含むブログ (78件) を見る 購入日:2008/01/30 正直に申し上げると、福満しげゆき先生は、このまま…

ギョーザ薬物混入事件

「最近の『食品偽装問題シリーズ』も」 「シリーズなの?」 「いよいよ、大詰めを迎える、新展開が」 「あれでしょう。冷凍ギョーザに殺虫薬が混入されてた、という」 「まさに真打登場ですよ」 「いやいや」 「支那にゃ四億の真打がいる」 「よしなさい」 …

「萌え」論

えっと、「萌え」論、です。 「萌え」を「好きになる」という感情が様式化されたものだ、としておいてから「では、それは、どのように様式化されたものなのか」と考えていくのが私の脳内における「萌え」論展開の順当な道筋なのですが、最近、そこで、少し思…

頂上対決「カラスヤサトシ」対「福満しげゆき」

人生実況中継界の二大巨頭が「ささやかな幸せ」の座を賭けて闘う壮絶な三時間半、夢のトークデスマッチが幕を開ける!! 「あの、結婚とかはしないんですか?」 「・・・・・・・・・」 「結婚、は、しないんですか?」 「いや、聞こえてますよ」 「少しは僕の話も聞…

前世を語られた男

※題名及び文章を修正(2008/1/19) - 椅子に浅からず深からず腰掛けた和服の男は、膝の上に重ね合わせた手に力を入れもせず抜きもせず「あなたの前世は」 と語りかけながらも、まるでメトロノームで測ったように一定の間隔をおいて、顔面に笑顔を浮かべるの…

この需要に相応しい供給を

入浴中に脳内で以下の結論が出る。「早い話が、いしかわじゅんとスノウチサトルは、立川談志と毒蝮三太夫だと思えばいい」 唐突な結論だったので、自分で自分の脳内に「どこが早い話なのか」 と突っ込みを入れてから、風呂を出て晩飯を食し、ぼんやりとして…

バラバラ新聞切り貼り事件

久しぶりに新聞を切り貼りしてみました。 二千八年一月十二日の東京新聞第一面から。「給油新法を衆院再可決」、 「グッドウィルに事業停止」、 「2000円札 旧500円札下回る」をもとに致しました。

正月幻想

小学校の図書室の<貸出しカードの記入の仕方>の記入例の氏名が 「正月太郎」。 吊革につかまると目に入る車窓の風景の、流れていく家やビルや店の群れの中に、ふいをついてぽっかりと拡がるゴルフ練習場の、おそらく正月休みだから誰もいない、異様に高い…