2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

浅羽通明先生の夢

またまた、以前ホームページ「文化時評?」に書いたものをこちらに再録、ということをしてみます。再録は面白い。 これは、2006年4月2日に発表したコラムというかエッセイというか「コラ息子」というシリーズの第二回作品ですね。 夢の話です。そういえば、…

小林信彦『うらなり』 歴史と思い出の間

先月から小林信彦『うらなり』(文藝春秋)が店頭に並んでいます。今年の初めに掲載誌で読んで「面白い」と言っておりましたが、 http://d.hatena.ne.jp/ni2/20060616 書籍化を記念して、また「面白い」と言ってみたいと思います。 今回は内容に踏み込んでみ…

伊藤剛から小林信彦まで(4.1)

(前回からのつづき)小林信彦氏の『うらなり』がもう店頭で発売されているというのに、まだ、小林信彦氏まで話が進まないこのシリーズ、タイトルを「小林信彦とマンガ評論」から「伊藤剛から小林信彦まで」に変更しました。(次回につづく)

このごろ報告

・万景峰(マンギョンボン)号はアンパンマン号と語呂が似ている。・後頭部に眼鏡を掛けた禿頭の男が、片手に開いた携帯を眺めながら電車に乗り込んできた。・何もかも保留にしたままで、「何もしない」という結論も先送りにする。・「マンガが描きたいけど…

伊藤剛から小林信彦まで(4)

(前回からのつづき) 「キャラの隠蔽」(伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』)を「キャラの装填」と言い換えて、勝手なことを考えているわけだが、例えば、『池袋百点会』に登場する「須山さん」というキャラクターについて、著者・つげ義春氏は これはね、藁…