伊藤剛から小林信彦まで

伊藤剛から小林信彦まで(5)

(前回からのつづき) このシリーズで何を言いたかったか、忘れてしまいました。 まあ、あの、伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』で使われた「キャラの隠蔽」という言葉には、背景に「キャラ」を(「言葉」「コマ」と共に)マンガ表現の構成要素であると捉える…

伊藤剛から小林信彦まで(4.1)

(前回からのつづき)小林信彦氏の『うらなり』がもう店頭で発売されているというのに、まだ、小林信彦氏まで話が進まないこのシリーズ、タイトルを「小林信彦とマンガ評論」から「伊藤剛から小林信彦まで」に変更しました。(次回につづく)

伊藤剛から小林信彦まで(4)

(前回からのつづき) 「キャラの隠蔽」(伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』)を「キャラの装填」と言い換えて、勝手なことを考えているわけだが、例えば、『池袋百点会』に登場する「須山さん」というキャラクターについて、著者・つげ義春氏は これはね、藁…

伊藤剛から小林信彦まで(3)

(前回からのつづき) ・・・耳男はかわいいうさぎ、だったが、科学の力によって人間と同じように言葉をしゃべり二本足で歩くようになる。耳男は、手塚治虫『地底国の怪人』のなかに出てくる、そのかわいい姿が彼の存在そのものであるような、キャラ要素ムキダ…

伊藤剛から小林信彦まで(2.1)

(前回からのつづき)そんなこんなで、安い眼鏡を買ったら生じてしまった鼻柱の窪みを触ったり、会社の帰りにコンビニで牛乳の買物をしたりしながら、「キャラを装填する」という話を考えていたのですが、もう眠いので寝ます。次回のあらすじ ・「キャラを隠…

伊藤剛から小林信彦まで(2)

(前回からのつづき) というわけで、幼稚園の父親参観に出たり、散髪に行ったりしながら、伊藤剛・著『テヅカ・イズ・デッド』を、また図書館から借りて来た。 この本は話の持って行き方が、初読時に「うっひゃー」と実際に口に出して言ってみたぐらいにジ…

伊藤剛から小林信彦まで(1)

夏目房之介氏のブログ記事 http://www.ringolab.com/note/natsume2/archives/004536.html 本日(6月1日)、小林信彦氏との対談をしてきました。 で、おおと唸りディスプレイに向かって身を乗り出すということがあり(早くその対談:小林信彦×夏目房之介が読…