2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

思い出から歴史へ/植木等と星新一

植木等氏がこの世を去った2007年3月27日10時41分の4、5日前、3月22日だったか、23日だったか、何気なく鼻歌を歌っていて「なんだっけこの歌」と思ったら・・・ご存知の方は少ないかも分かりませんが・・・、たまの石川浩司さんの『学校にまにあわない』という歌で…

土管くんの最終回と植木等の死

夢から覚めかけた状態で布団の中で思考していた。どうやら歌の文句のような文章二つを考えていたようだ。 それは二つまとめて一つの話になっていた(ような気がする)が、片方は忘れてしまった。 もう片方はだいたい覚えているので書いておく。「私は吊革に…

『酒井七馬伝』が面白過ぎて (4)

・・・うっかり言い忘れておりましたが、本書(中野晴行『酒井七馬伝』)はいわゆる評伝、人物伝に止まらない側面もあり、そちらの面について一言で言うとすると「専門性を備えながらそのことが文化史としての普遍性を損なわない形でのマンガ論である」とか「本…

花粉症とマスク症

マスク症というものを考えた。 マスク症とは、周囲にマスクの数が増えてくると花粉症と同じ症状(目が痒くなる、くしゃみ、鼻水)が出るアレルギーである。 花粉症が流行るとマスクをした人が増える。そうすると、マスク症を発病する人も増えていくことにな…

『酒井七馬伝』が面白過ぎて (3)

<それでも描く>ことの実質・・・と書きましたが、 まあ、誰しも何かしらの行為を、「それが自分にとって柱になるのは当たり前のことだ」と思いつつ暮らしているということはあるわけですが、そういう種類の当たり前とは別に「人は死ぬ」とか「飯を食う」とか…

『酒井七馬伝』が面白過ぎて (2)

前回のつづきです。 前回は、本書を手に取るまでの感想を綴っているうちに力尽きてしまいました。 今回は、何とか「どこが面白かったか」に言い及ぶところまでたどり着きたいものです。 本書は著者が酒井七馬の墓参りをする描写から始まります。伝記らしい書…

『酒井七馬伝』が面白過ぎて

面白い。面白過ぎる。謎のマンガ家・酒井七馬伝―「新宝島」伝説の光と影作者: 中野晴行出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/02メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 56回この商品を含むブログ (51件) を見る 2月24日に新宿紀伊国屋1Fレジ横のサブカル等置…