2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

海の輪郭線 〜『崖の上のポニョ』

土曜日に『崖の上のポニョ』を観た。 『ポニョ』すごい。 宇野常寛先生の口真似で「母性のディストピア」というのも(ゼロ年代の想像力は早川書房から7月24日に発売)『ポニョ』のあふれる(輪郭線のある)水の前では空しいだけだ。 人間が社会を運営し、社…

替え歌

加山雄三『海 その愛』の替え歌を思いつく。 フ〜ミオ、高田文夫 大きな そのeyeよ〜 『海 その愛』(作詞:岩谷 時子 作曲:弾厚作 編曲:森岡賢一郎)

土日と虫

七月十二日の土曜日は子供と虫取り。中学校の裏には虫が居ないので、駅前の公園まで遠征。途中、黄色いアゲハを捕まえそこね、公園についてから、大きいトンボ(オニヤンマ? 黄色い筋あり)が木の枝に止まっているところをキャッチ&リリース。 樹の上の方…

日本橋のジョニー(二代目)

さまよえる勤務者として、最近の私は、日本橋に勤務している。 勤務先で、昼飯時(一人で)弁当を買いに行くと、橋の上(かつ高速道路の下)に、男が居る。彼は、台車に何かいろいろなものを搭載して上からビニールシートをかぶせ紐でぐるぐる縛り上げたオブ…

見知らぬ人の会話が

見知らぬ人の会話が断片だけ耳に入るって、ありますわね、通行中とかにはわりと。 勤務地にて、歯を磨こうとトイレに行ったら先客で一杯だったので、上の階へ階段をのぼっていって廊下に出たら、つきあたりの窓のところに四十代くらいのもたいまさこ風の女性…

心を入れ替えるシリーズについて

心を入れ替えるシリーズ (7月4日、7月6日、7月7日) は、2008年7月3日の夜、風呂で湯船につかりながら思いついた。「心を入れ替えるという文句をもじってみたらどうだろう」ということを考えていたら、こういうものが浮かんだのである。 別に、心を入れ替え…

心を入れ替えるつもりの

学校の教室のような部屋に、机と椅子が一組あって、男が座っている。 「これからは・・・」 涙ぐむ男。 「心を入れ替えて」 「タラチネ」 と一人が言うと男の周りを取り囲んだ他の外人達も一斉に 「タラチネヲ入レ替エル」 「これからは、心を入れ替えてっ」 「…

心を入れ替えるつもりで

刑務所の扉が開き、刑期を終えた男が、看守に付き添われて現れる。 看守、男に向かって 「吉田さん、これからは」 年老いた看守は、男の肩に手を置いて、言葉を継ぐ。 「山田を入れ替えたつもりで、頑張って下さい」 男は、一瞬、困ったような顔をしてすぐに…

心を入れ替えるつもりが

実生活において「心を入れ替える」という文句を使ったことが果たしてあっただろうか。省みるにあまりそういう芝居がかったセリフを口にする人生ではなかったような気がする。 人生はともかくとして、「心を入れ替える」という言い回しには、やはり空々しい響…

車窓から垣間見る

朝、電車に揺られながら、会社に行く。 このような人生の時が営業日毎に訪れようとは、『かりあげ君』や『人間交差点』を立ち読みしていた小学生の頃には、想像もつかなかったことである。 さて、そんな通勤電車の窓の向こうに、様々なものが、一瞬、ちらり…

裸体映像資料館

裸といえばエロである。しかし、忘れてはいけないのは、裸は滑稽でもある、という一事だ。 「全裸で踊る」と声に出して呟いてみれば、裸がいかに滑稽なものであったかを、私たちは思い出さざるを得ない。 もしも、裸体に関する膨大な映像・芸術・資料を蒐集…