見知らぬ人の会話が

 見知らぬ人の会話が断片だけ耳に入るって、ありますわね、通行中とかにはわりと。
 勤務地にて、歯を磨こうとトイレに行ったら先客で一杯だったので、上の階へ階段をのぼっていって廊下に出たら、つきあたりの窓のところに四十代くらいのもたいまさこ風の女性がいて、携帯で話している。

 「それが頭皮にいいわけですね、頭皮に」