2006-01-01から1年間の記事一覧

2006年物故

何かの祟りか、歳末、風邪をひき、現在進行形で咳き込み中。 今年の物故、最後を飾るのはフセインであったか。2006年の去り行く物故を思いながら10分ほど前に思いついた(でも昔似たようなものをつくったような気もする)替え歌を披露して、本年最後の記事と…

青島幸男ショック

「今年は随分いろんな人を亡くしたね」 「本当だよな」 「特に驚いたのが、歳末になって、一時代を担ったあの・・・」 「そう、そう、」 「トルクメニスタンのニヤゾフ大統領、が・・・」 「誰だよそれ!」 ・・・という会話を希望。 青島幸男の訃報に接し、そうなる…

最近の、面白い

吾妻ひでおの『チョコレート・デリンジャー』を読み返したら面白い! 最近出た『便利屋みみちゃん』も面白い。王様がティッシュわたされて「よそでやってくれ」とか。奇しくも童話つながりですが、諸星大二郎の『スノウホワイト』も新宿の書店で「あ、新刊だ…

表紙の絵と言葉を更新

更新しました。■「文化時評?」の表紙 http://www.geocities.jp/bjihyo/ ■(表紙の言葉) プラダを脱いでユニクロを着た悪魔 http://www.geocities.jp/bjihyo/uta/bun.html ■(表紙の絵) だんだん耳が大きくなっていく人 VS だんだん鼻が大きくなっていく人…

メモ、メモ

いろいろ考えるそばから忘れていくので、メモして置くか。【メモ1】 前回記事のなかで、ジャンルとメディアについてちょっと書きましたが、そのあと「ジャンルとメディアといえばマンガだよなあ」と、わりとわたくし的には定番の思考を進めるうちに「隣人論…

「落語ブーム」と岡田斗司夫

「落語ブーム」について「そんなものは無い」と思っていたが、最近「こういうことか」と思うことがあったので、少し書きとめておく。 「落語ブーム」とは、主にテレビドラマ『タイガー&ドラゴン』(2005年放映)の周辺で、交わされていた言葉である。 マン…

浅羽通明『右翼と左翼』(幻冬社新書)

浅羽通明『右翼と左翼』(幻冬社新書)(2006年11月30日第一版) ※2006年12月01日に購入 あとがきの「それらのどれでもありどれでもない」と述べるに至る箇所が(p252)浅羽通明先生自身の現状報告になっているわけですが、ここのところは同時に、「しかし、…

三人の物故者

歳末には思わぬ人物の物故が重なることが多い、ということから、以前、『歳末物故者レース』と称しあって、今年は誰が・・・というような不謹慎な予想ゲームを、友人間で、やったりしていたが、そのうち何となく恒例化してきて(洒落ではない)、それもまあちょ…

路上の途上で

その夜もわたくしは、仕事帰りの、やや疲れを孕んだ足取りを、通い慣れた駅前の路上に、運んでおりました。 程好く更けた夜の巷には、それなりにさまざまな人間模様が、繰り広げられるでもなく繰り広げられておりましたが、わたくしはそれらの人生劇場を、首…

続 秋に夏

今朝もまた寝床で浮かんだので。蚊に刺され只それだけで夏は去り

秋に夏

句にしてみるならば、秋に起き 寝床で夏の 句が浮かぶという朝があり、その時の句が以下夏風邪が 果てる路上に 蝉時雨冷房だけを 乗せたバスが角を 曲がる

談志を見てきた

談志を見てきました。立川談志 家元の独断場 (2006/10/11 東京国際フォーラム)といってなにか書かなければイケナイということはナイが・・・「これから、二時間、身体がもつとは思えない」「声が出ない」「会場が大きすぎる」「・・・こんなことを面白いだろうと…

表紙絵

HPの表紙絵を更新しました。文化時評のTOPページ過去の表紙絵まあ、そういうことです。

『アルプスの少女ハイジ』

最近、アニメ『アルプスの少女ハイジ』(監督・高畑勲)の再放送をたまに眺めている。 あまりにも有名なはじまりの歌のところをみながら句をひねってみた。 老残の身にヨーデルが眩し過ぎ ブランコを、流れる暮らしの空に、漕ぐ 漕ぎながら命みじかァ〜・・・へ…

安倍晋三について

安倍晋三は全身タイツ(顔だけ出すやつ)が似合うと思う。

カラスヤサトシ『カラスヤサトシ』(アフタヌーンKC/講談社)

何となくマンガが買いたいと思い、書店の棚を眺めていると、カラスヤサトシ『カラスヤサトシ』(アフタヌーンKC/講談社)という本が並べてあり、何の前知識もなかったが、面白そうなので買ったら面白かった。 月刊「アフタヌーン」の読者欄に、一般読者から…

今さら祭り

とかなんとかいってるうちに、エヴァンゲリオンの新劇場版製作決定 http://www.gainax.co.jp/news/index.html?year=2006&month=9#09 というニュースが耳に入ってきた。 やはり、アタクシが初夢にみたとおりではないか(⇒2006年07月18日)、うひひひ。 そんな…

今さら、『さおだけ屋』の話

2005年2月に発売された『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(山田真哉/光文社新書)を話題にするのも、あまりにも今さらで物悲しい気がしますが・・・、えー、筒井康隆先生が若ければ、短編で『さおだけ屋はなぜ潰れたか?』をものしたのでは、と考えた次第。

三人のマンガ家の名言

最近、いがらしみきお先生の以下の言葉に感銘を受けた。 「吾妻さん、漫画家なんてどうせそのうち仕事なくなるか、死んでしまうか、どっちかなんだから。」(いがらしみきおの映画ゾンビ 2006年08月10日「力道山」) http://www.bonobono.jp/mag/archives/20…

伊藤剛から小林信彦まで(5)

(前回からのつづき) このシリーズで何を言いたかったか、忘れてしまいました。 まあ、あの、伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』で使われた「キャラの隠蔽」という言葉には、背景に「キャラ」を(「言葉」「コマ」と共に)マンガ表現の構成要素であると捉える…

表紙絵の更新

HP「文化時評?」の表紙絵を更新しました。⇒「文化時評?」Top Page ⇒過去の表紙絵「なぜ、井上陽水なのか?」と尋ねてみてもどうせ特に大した根拠はないのだろう、と、思わせておいて、三十年ぐらいたってから振り返ってみると「なるほど、だから、あの時、…

「よさこい」とヤンキー

宮沢章夫氏がしつこく「よさこい」を嫌っていて、可笑しい。 http://www.u-ench.com/fuji2/index.html(2006/8/13の日記など) 「よさこいが嫌だ」と言うこと自体がまた可笑しさを誘う、という宮沢節が、厳しい残暑に日々を送る都市民の心に束の間の潤いを与…

夏とアニメ

とりあえず、『ゲド戦記』は観ないことに決定。といって『時をかける少女』を観るわけでもなく、やぶにらみの暴君改め『王と鳥』を観て来た。 『王と鳥』(監督:ポール・グリモー、1979年) 2006年7月29日よりシネマ・アンジェリカで公開(日本劇場初公開)…

高知帰省旅行

もう八月じゃないですか。とりあえず高知に帰省したりしていた。以下感想。・空港に着いた途端梅雨が明けた。暑い。 ・種崎千松公園の貝の滑り台は健在だった。 ・赤い円盤UFO型のベンチも私が小学生のころからある。 ・キャンプ場は浮浪者の巣に。そして隣…

浅羽通明先生の夢

またまた、以前ホームページ「文化時評?」に書いたものをこちらに再録、ということをしてみます。再録は面白い。 これは、2006年4月2日に発表したコラムというかエッセイというか「コラ息子」というシリーズの第二回作品ですね。 夢の話です。そういえば、…

小林信彦『うらなり』 歴史と思い出の間

先月から小林信彦『うらなり』(文藝春秋)が店頭に並んでいます。今年の初めに掲載誌で読んで「面白い」と言っておりましたが、 http://d.hatena.ne.jp/ni2/20060616 書籍化を記念して、また「面白い」と言ってみたいと思います。 今回は内容に踏み込んでみ…

伊藤剛から小林信彦まで(4.1)

(前回からのつづき)小林信彦氏の『うらなり』がもう店頭で発売されているというのに、まだ、小林信彦氏まで話が進まないこのシリーズ、タイトルを「小林信彦とマンガ評論」から「伊藤剛から小林信彦まで」に変更しました。(次回につづく)

このごろ報告

・万景峰(マンギョンボン)号はアンパンマン号と語呂が似ている。・後頭部に眼鏡を掛けた禿頭の男が、片手に開いた携帯を眺めながら電車に乗り込んできた。・何もかも保留にしたままで、「何もしない」という結論も先送りにする。・「マンガが描きたいけど…

伊藤剛から小林信彦まで(4)

(前回からのつづき) 「キャラの隠蔽」(伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』)を「キャラの装填」と言い換えて、勝手なことを考えているわけだが、例えば、『池袋百点会』に登場する「須山さん」というキャラクターについて、著者・つげ義春氏は これはね、藁…

伊藤剛から小林信彦まで(3)

(前回からのつづき) ・・・耳男はかわいいうさぎ、だったが、科学の力によって人間と同じように言葉をしゃべり二本足で歩くようになる。耳男は、手塚治虫『地底国の怪人』のなかに出てくる、そのかわいい姿が彼の存在そのものであるような、キャラ要素ムキダ…