青島幸男ショック

「今年は随分いろんな人を亡くしたね」
「本当だよな」
「特に驚いたのが、歳末になって、一時代を担ったあの・・・」
「そう、そう、」
トルクメニスタンニヤゾフ大統領、が・・・」
「誰だよそれ!」
 ・・・という会話を希望。

 青島幸男の訃報に接し、そうなるとクレージ・ソングをかけざるを得ないので、CD『クレージキャッツスーパーデラックス』(東芝EMI大瀧詠一責任編集、2000)の『無責任一代男』『どうしてこんなにもてるんだろう』『ホンダラ行進曲』『シビレ節』(歌詞の一部が削除されているのでそこだけ「カラオケ」できる)『ハイそれまでョ』『こりゃシャクだった』『これが男の生きる道』『ゴマスリ行進曲』『だまって俺について来い』『遺憾に存じます』『五万節』『ドント節』『スーダラ節』『実年行進曲』を聴き、そうなると踊らないわけにはいかないので踊っていた。ちょっと風邪気味だったが止むを得ない。

 来年、60歳を迎える、1947年生まれにはショックなニュース、かどうか。

 歌詞(青島幸男)が思想(必然性)を、曲(萩原哲晶)が様式を、歌(植木等)が存在(キャラクター)を持ち寄って、奇跡的に完成した、一連のクレージ・ソングこそが、時代に世界に屹立した、後世に残せる大傑作であって・・・まあ、そんなこといっても仕方が無い。後半生は政治というマイナーな世界で、「男メカケ」と「都市博中止」と「国会で青島幸男が決めたのだ」という言葉をコウセイに残した。ごクロウ様でした。

 送別の辞では植木等さんの言葉が心に残った(新聞に載っていたもの)

 あとは、山藤章二『ブラック・アングル』(週刊朝日)と小林信彦コラム(週刊文春)を読む予定。

 現天皇が今年73歳だそうだから、青島幸男と1歳違いだ、ということは、日本テレビ史において、片方は黄金時代を担い、片方は受像機を売り・・・・・・合掌。