カラスヤサトシ『カラスヤサトシ』(アフタヌーンKC/講談社)

 何となくマンガが買いたいと思い、書店の棚を眺めていると、

カラスヤサトシカラスヤサトシ』(アフタヌーンKC/講談社

という本が並べてあり、何の前知識もなかったが、面白そうなので買ったら面白かった。
 月刊「アフタヌーン」の読者欄に、一般読者からの投稿に混じって、編集者から出されたお題(日常でふと感じる悲しいときとか)に四コママンガで答えたもので、2003年3月号から2006年2月号分まで収録されている。連載は現在も続いているらしい。2005年3月号からは毎月まとまった分量(4〜8ページ分くらい)の連載になったようだが、それまでは、毎月四コマが二三本(載らない月もある)という、不定期な掲載であったようだ。
 著者カラスヤサトシ氏の回想・体験・伝聞を記したもので、同系列の作品として、桜玉吉『漫玉日記』シリーズ、いましろたかし『釣れんボーイ』、吾妻ひでお失踪日記』、福満しげゆき僕の小規模な失敗』・・・を、重さと笑いの饗宴、自分(マンガ家という存在)に対して「何だ、これは?」という冷めた視線がある等から、連想した。

 とにかく、面白かったので、コピーを作ってみました。

 私は思っている・・・
 他には何も無い。

■追記(2006/9/22)
カラスヤサトシは昔、片岡聡だったと『カラスヤサトシ』に書いてあった(ややこしい)が、「片岡聡・・・どこかで見たことがある字面・・・」と脳内検索していたところ、二三日後に「あ、マガジンハウスの『アレ!』でデビューした例の!」とその画像が記憶の淵から蘇り、アレ(失礼)がこんなことに、と感慨を新たに。