浅羽通明先生の夢

 またまた、以前ホームページ「文化時評?」に書いたものをこちらに再録、ということをしてみます。再録は面白い。
 これは、2006年4月2日に発表したコラムというかエッセイというか「コラ息子」というシリーズの第二回作品ですね。
 夢の話です。そういえば、今年は、初夢からして「友人と道を歩いていて、エヴァンゲリオンがリメイクされるらしいよ、といわれて、ふーん、といったら、友人が、ほら、と指差すのでみると、眼前に怪獣とエヴァが見慣れた街並みの中で戦っていて、やがてこちらに気づいた怪獣が迫ってくる」というものでした。
 また、しばらく会っていない知人が紆余曲折ありつつ結婚するという夢をみて、朝目が覚めた時に、夢の感動的な印象に打ちのめされてしばらく寝床から起き上がれないということもあって(「紆余曲折」のところで、トモフスキー宍戸留美、両氏が登場する)で、その知人に電話しようかと思いましたが、まあ、「夢でさあ・・・」とか言いながら電話をかけるのは現実にはなかなか出来ないものです。

 では、どうぞ(今回、再録するにあたって加筆訂正いたしました)

浅羽通明先生の夢


街をうろついているうちに、どうやら自分は死ん(だか迷い込んだか)であの世に来ているらしいと気づく。
(いろいろあって)
自分が死んでいるのかどうかはっきりさせるために、病院に行く。
待合室(混んでいる)で順番を待ちながら、退屈を紛らわせるため、足元に何気なく落ちていた黄色い鉄の棒をもてあそんでいたところ、勢いあまってへし折ってしまう。
「普段しなれない怪力の発揮で、金玉が潰れたりすることもあるから、専門医に診て貰った方がいい」
というようなことを内田樹氏に忠告される。
(いろいろあって)
ビルとビルとをつなぐ渡り廊下のような、屋内パーキングエリアのような、四角い柱の規則正しくならんだ広い通路に、四十代から五十代くらいの男女が集っている。そこへ迷い込んでしまい、部外者の参入は固く禁じられている集会らしいので、困惑していると(洋装した娘の手を引いて談笑するみうらじゅん氏の姿あり)、そこへ幸いなことにかねて面識のある(ということになっているらしい)人物である浅羽通明氏が現れ、うまく、人の輪の外へ誘導してくれる。氏は階段を下りながら、「あっちの世界で○○達が××してしまって」と言う。どうやらそのせいで、こちらの世界に人々(死者?)が流れ込んでいるらしい。
「○○達が××して」という表現が(語句は平易だが、意味が難解で)分からないので、質問しているうちに、氏は「(あの世に来てまで)こんな馬鹿と話をしたくない」というふうに急に足早に去って行こうとするので、あわてて追い掛ける・・・

・・・という夢を2006年3月23日未明にみた。

 一、見慣れた街並みなのにそこはあの世である
 二、自分や周りの人々が死んでいるのか生きているのかわからない
 三、遠い現世で何かとんでもないことが起こっているらしい
 四、現実には一面識もない大物知識人が続々登場

といったところが、見所としてあげられようか。
こういう見応えのある夢は、また放映してほしい。