ギョーザ薬物混入事件

「最近の『食品偽装問題シリーズ』も」
「シリーズなの?」
「いよいよ、大詰めを迎える、新展開が」
「あれでしょう。冷凍ギョーザに殺虫薬が混入されてた、という」
「まさに真打登場ですよ」
「いやいや」
支那にゃ四億の真打がいる」
「よしなさい」
「いままで、賞味期限ごまかしたり、豚肉混ぜたり、日本国内でちまちまやってた・・・」
「ちまちま、って」
「ちまちまと、ささやかに、海原雄山山岡士郎かと言ってたところに、いきなりグルマンくんが出てきたようなものですよ」
「例えがわかりにくいよ!」
「すきやき男爵が出てきたような」
「わかりません」
「『食品偽装界』も、震撼、ですよ」
「どんな『界』なんだ」
「一堂『まさか!』」
「まさか、は、まさか、だけど」
ミートホープの社長が『その手があったか!』」
「どういう集まりなんだ」
「おかみがブルブル震えながら『悔しいっ!』」
「そこじゃないだろう、震えどころは」
「『中国、らしいですよ』『中国!』ザワザワ、ザワザワ」
「ザワザワしやがって」
「『中国が出てきたら我々の出番はない』『もうお終いだ』『ちょっと、待ったあー!』」
「どこまで続く物語なんだよ!」
「『我々には、まだ、バレンタインデーが、あるじゃないか』『まさか、チョコに? お、お前は誰なんだ?』と、そこには、キツネ目の男が立っていた」
「そこに居たんだ」
「しかし、大丈夫かな、と思いますよ」
「食べ物のことですからね」
「今日(2月1日)放送の『アンパンマン』にラーメン天使が出て来たんですよ」
「中国に反応し過ぎだろう」
「『長ネギマンにも食べて貰いたかったヨ〜』って言ってた」
「知らないよ」
「でも、そのうち『僕の顔をお食べ』って言っても『どこの工場でつくられたものですか?』って言われて」
「何を心配してるんだ」
「もう、食べてくれないでしょう」
「さすがにちゃんとしてるでしょう、彼らは」
「『何をバカなことを言ってるんだ!』」
「言ってやらないと」
「『ボクは、愛と、』」
「そうそう」
「『ゆうきリンリン』」
「その言い方、止め!」
「『ジャムおじさんは、ミートホープの社長と仲良いんだ!』」
「止めー!」
「『いや、「仲良くなりたい」って言ってた』」
「フォローになってない」
「『でも、友達にこの問題を聞いたら、オレタチには関係ないって言ってたんだ。ボクもそう思う』」
「いや、関係なくないだろう、『誰に聞いたの? アンパンマン』」
「『ブタくんに』」
「ブタか!」
「『どうせ食べるんだろう、って涙ぐんでたよ』」
「ブタに聞くなよ!」
「『ボクのお母さんは美味しかったかい?』」
「やめてー」