意外と語り伝えられてしまっている小事件とは

 「伝説」と言うには大袈裟ですが、それなりに昔の出来事でありながら、日々の暮らしの会話のなかに引用されたり例えとして用いられたりする(元)ニュースというものがある、と思いますがどうでしょうか。
 大事件(オウムサリンとかアメリカ貿易センタービルテロとか)は、語り伝えられてもなんら不思議でないので、ここでは、意外と頑張って記憶に止まっている小事件、をテーマに考えてみます。
 わたくしの場合、たとえば、<子供に「悪魔」と命名しようとしたら役所に拒否された事件>(1993年)(Wikipediaでは「悪魔ちゃん命名騒動」)がソレにあたるかと思われます。最近の会話において、

「その子の名前がすごくって○○○ちゃん(○○○は、ポエティックなカタカナ言葉に「夢」「萌」といった漢字を無理矢理アてて形作られたバロックな人名)って言うの」
「ヘー! 悪魔くんの時みたいに役所は止めてくれなかったんだ・・・」

 と、いうように用いたばかりです(三日ほど前の事)。
 他には・・・うーん、パッと思いつかない・・・そういえば、談志師匠は<風船おじさん事件>(1992年)(Wikipediaでは「鈴木嘉和」の項に詳細記事有り)にやたらこだわっていたりとか・・・
 まあ、誰にでもそういう、心に残る小事件があるもの、なのかも知れませんが・・・
 「小事件の語り伝えられ方」についての研究はないものか、とか、あるとしたら「民俗学」だろうか、とか・・・すみません、そう思った、というだけの話です。